これまでに紹介してきたツールの他にも、さらに分析を徹底するために検索順位をチェックするツールと、WEBサイトの内部をチェックするツールの３つを紹介していきます。
ますは「GRC」という、Google、Yahoo！、BingでのWEBサイトの検索順位をチェックすることができるツールです。SEOツールとしては珍しい国産のツールということもあり、検索順位のチェックツールの中でもっとも有名であり、多くのSEO会社やアフェリエイターなどが使用しています。GRCは複数の検索キーワードにおける検索順位を一括して管理ができます。時系列の推移もグラフ上で視覚的に確認することができる点も魅力です。また、上位１００ページの順位の動向を確認できるため、競合他社のWEBサイトの動向をチェックしたり、検索エンジンのアルゴリズムが更新されたかどうかの判断材料に使用できます。
GRCは「SEOツールラボ」のWEBサイト（http://seopro.jp/)からダウンロードでき、「編集」→「項目新規追加」の順にクリックすると「項目追加」画面が表示されます。ここでサイト名やURLと合わせて、調べたい検索キーワードを１行ごとに入力し、「OK」をクリックすると調査対象となる項目が追加されます。あとは「GRC」をクリックするだけで検索キーワードごとの検索順位を一括して確認することができます。
もう１つはRankTrackerという全世界に販売網を広げている順位チェックツールです。日本語にも対応している点や、複数の検索キーワードを一括してチェックできる点はGRCと同じだが、MACなどでも利用が可能な点が異なります。長所は世界中の検索エンジンに対応していることです。そのため多言語で展開しているWEBサイトなどの場合、非常に有効です。GoogleAdWordsなどのほかのサービスと連携してキーワードを出すことができる点も頼もしいです。
（http://www.ranktracker.jp/Pc_Home.php）からダウンロードできます。インストールする際はWEBサイトのURLや検索キーワードを設定できるため、すばやく利用することができます。RankTrackerの無料版では都度の検索順位を確認することができるが、履歴を残すことができないので注意しましょう。
最後はScreamingFrogSEOSpiderというサイト内全URL、メタ情報などをリスト化してくれるツールです。つまり、WEBサイト内部に関する事項をチェックする際に役たつツールで、非常に多機能で操作性に優れており、これまでに紹介してきたツールとあわせて活用したら分析と改善がいっそう捗るでしょう。収集したURLのリストから検索エンジン向けのXMLサイトマップを作成することもできるため、分析や改善以外にも有効に活用しましょう。まずは（http://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/)からダウンロードできます。メイン画面上部の入力欄にURLを入力して「Start」をクリックするだけでいろんな情報が取得できます。
主に、全ページタイトル、メタキーワード、＜ｈ１＞タグ、＜ｈ２＞タグ、画像ファイル、XMLサイトマップ、全URL、外部サイトへのリンク、４０４エラーなどのレスポンスコードの有無の確認ができます。外部サイトへのリンクとレスポンスコードのリスト化を活用すれば、サイトから外部サイトへのリンクとそのリンク切れをリスト化することも可能になるのです。
次回はWEBサイトの危険性についてご紹介していきます。
