SEOを左右するものは、WEBサイトに直接関係する要素だけとはかぎりません。検索エンジンには、時と場合によって検索結果を変化させるアルゴリズムも含まれるからです。
外部施策は被リンクを中心としたWEBサイトと直接の関係がある要素に関するものです。こうした要素を最適化しておけば、当然ながら検索エンジンでの検索結果でWEBサイトをより上位に表示することができるでしょう。しかし、検索順位に影響を与える要因は、何もWEBサイトと直接の関係がある要素だけではない。例えば検索エンジンのアルゴリズムによってWEBサイトの検索順位が予期せず変動することもあります。
そこで代表的なGoogleの「QDF」を紹介します。
QDFとはQueryDeservesFreshnessの略であり、「鮮度に見合った検索クエリ」という意味があります。情報の鮮度によって、検索結果を決定するアルゴリズムです。ここでの鮮度とは、主に話題性に対する鮮度を意味し、時事的な情報や旬のトピックに対して新鮮なWEBサイトほど、Googleの検索結果でより高く評価されることになります。
話題性の高いトピックをすばやくコンテンツに反映できれば、瞬発的にWEBサイトを上位に表示させユーザーの流入を高めることが可能になると言えます。SEO対策の一環として、話題性のあるトピックを折に触れてコンテンツに盛り込むことを検討していきましょう。
話題性によってはビックワードでWEBサイトが検索結果の上位に表示される場合よりも、多くの流入ユーザーを獲得できるでしょう。
また、トピックとWEBサイトのコンテンツとの関連性も重要で、WEBサイト本来の内容と違うトピックをあれこれ盛り込んでも、ユーザーは違和感を覚え信頼性を失う可能性があります。こうした理由から、話題性のあるトピックばかりをむやみに入れ、上位表示を狙うことは得策ではないので注意が必要です。
あくまでもWEBサイト自体のコンテンツを充実させたうえで、そのコンテンツと関連性のあるホットなトピックを適度にあげていくことを心がけましょう。
またQDFに類似した「QDD」というGoogleのアルゴリズムもまた、時と場合によりWEBサイトを上位に表示させてくれます。
QDDとはQueryDeservesDiversityの略で「多様性に見合った検索クエリ」という意味です。多様性とはユーザーが検索するキーワードの持つ多様性のことで、キーワードによってさまざまな意味、すなわち多様性が含まれるため検索エンジン側もユーザーが求めているWEBサイトが絞り込めないことがあります。そういった場合にユーザーのニーズをむやみに推し量って絞り込むのではなく、あえて幅広い解釈で選択することでユーザーの求めるWEBサイトが見つかりやすくするアルゴリズムです。
多彩に候補を用意しておけばユーザーが求めているものが見つかりやすくなるということです。
次回はコンテンツマーケティングの重要性についてご紹介していきます。